7.1. 決着のとき

新しいシステムが初めて自力で起動することを、 電気を扱うエンジニアは「スモークテスト」と呼んでいます。

Debian を直接起動するようにしていてシステムが立ち上がらない場合には、 インストールに使った起動メディア、あるいは (作ってあれば) カスタムブート フロッピーを挿入してシステムを再起動してください。この方法では、おそらく ブートパラメータに root=root のような、なんらかの引数を渡す必要があるでしょう。 root の箇所には、お使いになるルートパーティション (/dev/sda1 など) を入れてください。

7.1.1. BVME 6000 の起動

BVM マシンや Motorola VMEbus マシンでディスクレスインストール をした場合、システムは TFTP サーバから tftplilo プログラムをロードするので、その後に LILO Boot: プロンプトから以下のいずれかを入力してください。

  • b6000 に続けて Enter を押して BVME 4000/6000 を起動する

  • b162 に続けて Enter を押して MVME162 を起動する

  • b167 に続けて Enter を押して MVME166/167 を起動する

7.1.2. Macintosh の起動

インストールファイルが格納されているディレクトリに移動し、 command キーを押しながら Penguin ブータを実行してください。 Settings ダイアログに移動し (command-T)、 root=/dev/ram video=font:VGA8x16 のような カーネルオプションを入力してください。

root=/dev/yyyyyyyy 部分を変更しなければなりません。 ここには、システムをインストールしたパーティションの (Linux から見た) 名前を入れます (例: /dev/sda1)。これは以前にも入力したはずです。 小さな画面をお使いの方には、video=font:VGA8x8 をお勧めします。 カーネルは小さな (6x11) フォントを選択しますが、このフォントでは コンソールドライバがマシンをハングアップさせることがあるので、 この段階では 8x16 または 8x8 を使うのが安全です。これはいつでも 変更できます。

起動のたびに GNU/Linux をすぐにスタートさせたくない場合は、 Auto Boot オプションを無効にしてください。 Save Settings As Default オプションを用いて 設定を Prefs ファイルにセーブしてください。

では Boot Now (command-B) を選択し、 RAM ディスクのインストーラシステムではなく、 インストールしたての GNU/Linux を起動させましょう。

今度はうまく Debian が起動するはずです。 画面には初めてインストーラを起動した時と同じメッセージが表示 され、今回はその後さらに新しいメッセージが続きます。