3.2. 既存データをバックアップしてください!

インストールを始める前に、 現在使用しているシステムのすべてのファイルをバックアップしてください。 今回が、最初から入っていたもの以外の OS をインストールする 最初の試みでしたら、おそらくディスクのパーティション分割をやり直して Debian GNU/Linux 用の領域を作る必要があるでしょう。 ディスクのパーティション分割作業では、どんなプログラムを使ったとしても、 ディスク上のすべてのデータを消してしまう可能性はゼロではありません。 インストールに用いられるプログラム群は、極めて信頼性が高く、 何年も使用されてきたものです。 しかし、これらは強力な機能を持つことになるので、 誤動作が起こったときの被害も大きくなります。 バックアップを取った後でも、質問に答える前に充分注意し、 よく考えて行動に移してください。 ほんの数分間程余計に配慮することで、 何時間もの不要な作業を避けることができるかもしれません。

また、システムをマルチブートシステムにする (複数のオペレーティングシステムを共存させる) 場合には、 既にインストールされている OS の配付メディアが手元にあることを確かめてください。 特にブートドライブのパーティションを切り直す場合は、 オペレーティングシステムのブートローダや、 場合によっては (Macintosh などでは) オペレーティングシステムそのものを 再インストールしなければならないかもしれません。

BVM および Motorola VMEbus コンピュータを除き、 m68k システムでサポートされている唯一のインストール方法は、 AmigaOS/TOS/MacOS ベースのブートストラップを用いて、 ローカルディスクかフロッピーからの起動するやり方だけです。 そのため、これらのマシンで Linux をブートするためには、 オリジナルのオペレーティングシステムが必要になります。 また、BVM および Motorola VMEbus マシンで Linux をブートするには、 「BVMBug」 もしくは 「16xBug」 ブート ROM が必要になります。