この文書では NIS サーバとしては ypserv
の設定についてのみ記述しま
す。もうひとつの NIS サーバである yps
の設定もだいたい同様ですが、完
全に同じではありませんので、後者を使うときは注意して下さい。
NIS サーバのソフトは以下のところにあります。
ファイル名は ypserv-?.?.?.tar.gz
です。
サーバのセットアップ方法は trad-NIS、 NYS どちらの場合でも同じです。
コンパイルして ypserv
と makedbm
を作ります。その後、まず最初
に NIS/NYS を通して共有させるファイルを決めて下さい。そして
ypMakefile
に必要な項目を付け加えたり、必要無い項目を削除したりし
ます。できたら ypMakefile
を /var/yp
ディレクトリに
Makefile
という名前でコピーして下さい。
ここで以下のコマンドを実行して DBM ファイルを作ります。
% cd /var/yp; make
ポートマッパ(rpc.portmap
)が動いているか確認して下さい。確認でき
たら ypserv
を動かします。
% rpcinfo -u localhost ypserv
というコマンドを実行してみて、
program 100004 version 2 ready and waiting
のような出力が得られればサーバの起動は成功しています。
NIS サーバ yps
の設定は前のセクションを参考にして下さい。大体似て
いますが完全に同じではないので、ypserv
の説明を適用する際には注意
するようにして下さい。
yps
のソフトは以下のサイトにあります。
ファイル名は yps-0.21.tar.gz
です。
ユーザがパスワードを変更したときには、 NIS のパスワードデータベースや、
それに依存した他の NIS データベースも変更されなければなれません。これ
を行なうのが yppasswdd
です。このプログラムはパスワード変更を取り
扱い、 NIS の情報が正しく更新されるようにします。 yppasswdd
は以
下から入手できます。
ファイル名は yppasswdd-?.?.tar.gz
です。
パッケージを入手したら付属のドキュメントに従って下さい。