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5. この文書で使われる用語

この文書の中では、クライアントサーバーと言った用語 を多数目にすることになります。それらは既に一般的に使われている用語です が、この文書の中では以下のように定義しておきます。

クライアント

サービスやデータを入手するために、何らかの動作 や接続を開始するマシンやプログラム

サーバー

複数の外部マシンからからの接続要求を受けつけて、それ らにサービスやデータを提供するマシンやプログラム

この定義はそれほど厳密なものではありませんが、正確にはクライアントとサー バ関係とは言いにくい SLIPPPP と言った一対一(peer to peer)接続の両端を区別するのにも使えるでしょう。

その他の用語としては、

IP アドレス

ネットワーク上の TCP/IP ホストをユニークに識別す るための番号。IP アドレスは 4 バイトで構成され、各バイトを 10 進数で表 記してドット(`.')で区切った形(例えば 123.45.678.9)で表記されます。

ハードウェア・アドレス

ハードウェアアドレス:物理ネットワー クのメディアアクセス層でホストを一意に識別するための数字です。イー サネットアドレスAX.25 アドレスなどがハードウェアアド レスの例です。

データグラム

データグラム:データグラムは、IP ネットワークで転送されるデータの基本 単位で、データとその行き先のアドレスが付いたヘッダから構成されています。 データグラムは `パケット' とも呼ばれています。

MTU

最大転送単位(Maximum Transmission Unit)の 略で、より小さな単位に分割せずに IP インターフェースから送ることのでき るデータグラムの最大サイズを示します。MTU は細分化されずに送りたい最も 大きなデータグラムのサイズよりも大きくなければいけません。注意してもら いたいのですが、ここで指定しているサイズはローカルに細分化する際の話で あり、転送の途中でさらに小さな MTU が指定され、データグラムはそこで細 分化されるかも知れません。MTU の典型的な値は、イーサネットでは 1500 バ イト、SLIP では 576 バイトです。

MSS

最大セグメントサイズ(Maximum Segment Size)とは、 一度に転送できる最大のデータ量です。もしローカルなネットワークセグメン トでデータグラムを細分化したくなければ、MSS は (MTU - IP ヘッダー)分の 大きさが必要です。

ウィンドウ

ウィンドウとは受信端が一度に受け取れる 最大のデータ量です。

経路(route)

経路 とはデータグラムが目的地に辿りつ くまでに経由していく通路(パス)です。

ARP

ARP とは Address Resolution Protocol の頭文字を取ったもので、 ネットワーク上のマシンが IP アドレスとハードウェアアドレスを結びつける 際に利用されるプロトコルです。


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