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7. マウントポイント

レイアウトの設計作業を行なう際には、ディレクトリのツリー構造を間違った ところで分割しないように注意しなくてはいけません。この章はそのために書 きました。この章の内容は FSSTND に大きく依存しますので、独立させること にしました。おそらく将来 FHS がリリースされた暁には全面的に書き直され ることになるでしょう。いつになるかはまだわかりません。メーリングリスト での議論はまだ宗教的な論争の段階にとどまっていますから、しばらくはこの 章の内容も有効であることでしょう。

ここで述べているのは分割ができる場所であって、分割すべき場所 ではありません。適切な判断が重要です。

荒っぽいですが、分割の推薦度合を数字化しておきます。それぞれの値の意味 を示します。

0=分割すべきではない
1=薦められない
…
4=分割するのは有効
5=分割すべき

リストを短くするために、重要でない部分は削除してあります。


Directory   Suitability
/ 
|
+-bin       0
+-boot      0
+-dev       0
+-etc       0
+-home      5
+-lib       0
+-mnt       0
+-proc      0
+-root      0
+-sbin      0
+-tmp       5
+-usr       5
| \
| +-X11R6     3
| +-bin       3
| +-lib       4
| +-local     4
| | \
| | +bin        2
| | +lib        4
| +-src       3
|
+-var       5
  \
  +-adm       0
  +-lib       2
  +-lock      1
  +-log       1
  +-preserve  1
  +-run       1
  +-spool     4
  | \
  | +-mail      3
  | +-mqueue    3
  | +-news      5
  | +-smail     3
  | +-uucp      3
  +-tmp       5

もちろん調整すべき点は多々あります。例えば自宅で使っているユーザはわざ わざ /var/spool を分割する必要はないでしょうし、逆にサービス プロバイダでは是非分割すべきでしょう。重要なのはシステムの利用のされ方 です。


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