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4. ファイルシステムのマウント

4.1 Linux で UFS ファイルシステムをマウントする

残念ながら、Linux カーネルの UFS サポートはうまく動作しません。UFS ファ イルシステムをマウントしようとしてもエラーメッセージだけが出力されます。 (実際にはファイルシステムはされているけれど、何も読むことができない状 態です。)

しかし、新しいバージョン(ただしαバージョン)の Linux 2.0.xx 用の UFS ファイルシステムサポートを SunSiteから入 手することができます。これはU2FSと呼ばれており、最新版は u2fs-0.4.3.tar.gzです。U2FSは以下の手順でインストールします (u2fs-0.4.3.tar.gz/usr/srcにあるものとします)。

cd /usr/src
tar xvzf u2fs-0.4.3.tar.gz
patch -p0 -E < u2fs-0.4.3.patch

それから、U2FS ファイルシステムBSD ディスクラベルのサポー トを有効にして、新しいカーネルを作成します。詳しくは Linux のインストールの章を参照してください。 U2FS を使う場合には、UFS ファイルシステムのサポートはカーネ ルから外しても構いません。

新しいカーネルをインストールすれば、以下のコマンドで UFS パーティショ ン(FreeBSD の主パーティション内のスライス)をマウントすることができるよう になります。

mount -t u2fs /dev/hda7 /mnt

UFS サポートは読み出しだけしかできません。つまり、UFS ファイルシステム を読むことはできますが、ここに書き込みはできません。

4.2 FreeBSD で ext2fs をマウントする

FreeBSD で ext2fs ファイルシステムをマウントするには、ext2fs をサポー トしたカーネルを構築しなければなりません。どうやってカーネル再構築を行 うかについては、FreBSD の文書を参照してください。ext2fs をサポートする には、以下の行を新しいカーネルのカーネルコンフィギュレーションファイル に追加します。

options         "EXT2FS"

新しいカーネルで起動した後、次のコマンドで ext2fs ファイルシステムをマ ウントすることができます。

mount -t ext2fs /dev/wd0s3 /mnt

注意: FreeBSD のデバイス名は Linux とは異なります。例えば、 /dev/wd0s3が>が Linux の/dev/hda3に相当します。

FreeBSD のバグのため、FreeBSD をシャットダウンする前に全ての ext2fs ファイルシステムをアンマウントしなければなりません。ext2fs ファ イルシステムをマウントしたままで FreeBSD をシャットダウンすると、 FreeBSD は UFS ファイルシステムの sync を行うことができません。その結 果、次回の FreeBSD の起動時にfsckが実行されることになります。 このバグはレポートしてあるので、そのうちに``-current''で修正されるでしょ う。


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